✐✎*mana ︎♡ ɐuɐɯ ✐✎

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「また、遊ぼうね」
『うん!また明日!』

これが最後の遊びだとは思いもよらなかった。
次の日。私は、いつものように学校に行った。
いつもと変わらない日々なのに、とても幸せ。

給食の時間。屋上で、あの子とお弁当を食べる。
『今日、なんだかいつもより楽しいんだ。』
「そう…なんだ。良かったね…」
『どうしたの?顔色悪いよ?』
「…ううん…心配しないで」
(どうしちゃったのかな…。)

放課後。あの子がいない。下駄箱集合のはずなのに、まだ来ないのかな…。

先生がいる。
『先生、教室にまだ生徒っていますか?』
「もう生徒はいないけど…どうしたの?」
『○○ちゃんを待っていて…。』
「あー。先帰っちゃったんじゃない?」
『えー!下駄箱集合って約束したのにー!』
「先生扉閉めるから、今日は帰りな。」
『はーい…。』

次の日。ムカムカしながら教室に入る。
いつも一番のあの子がいない。
(今日欠席だったら、許さないから。)
チャイムが鳴った。あの子は来なかった。
なんでなの…まさか…

給食の時間。
涙を流しながらご飯を食べる。
まだ絶対ってわけじゃないのに…。

急に具合が悪くなり、保健室に行った。
気づいたらもう下校時間。とぼとぼ歩いて家に帰る。

家に帰ると、お母さんが慌てながら来た。
『お母さん…どうしたの。』
「実は…。あなたの友達が…。
『言われなくても…分かってるよ…』
急いで外に出た。屋上まで走った。
『救急車が止まってる…。あの子はここから…。』
そう考えると、涙が止まらなかった。
どうして…?また一緒に遊ぶって約束したのに…。
いろんな言葉が頭をよぎった。
˹約束破った子は友達?˼
˹守ってあげられなくてごめんね…。˼
˹明日、そっちに行きますよ…。˼
『そうだ。明日、あの子と同じことを…。』
「ごめんね…。ごめんね…」
あの子の声だ。もうついに幻覚が…。
「辛くて耐えられなくて…あなたの事を考えずに…」
「また一緒に遊ぶって、約束したのに…。」
『泣かないで。私も明日そっちに行くから。』
「それはダメだよ…。」
『どうして?明日からまた一緒だよ。』
「私は…私は…!」
「あなたが幸せになるように…ここから…!」
『私が…幸せに?』
「私が死ねば…ここから落ちちゃえば…あなたが楽に、幸せに生きれると勘違いしてたから…!」
『ふざけないでよ。』
『一緒に遊ぶって言う約束、忘れたの?』
「忘れてなんか…。」
『忘れてなかったらそんなことするの?』
「あなたがいなくなっちゃうのが…辛くて…私より先に行っちゃうなんてこと考えたら…」
『何言ってるの。』
「あなた、病気でしょ?そして、余命が短いって…」
『余命なんて関係ないよ。残り少ないこの人生で、○○ちゃんを幸せにするつもりだったんだよ…!』
私は大声で叫んだ。ただの幻覚なのに…
「そんな…じゃあ、私は、大きな勘違いを…!」
『だから…今からそっちに行くんだよ…』
「ダメ…幸せに生きて。」
「残り少ないのだから…。」
「余命が過ぎたら、またここに来て。」
「それまで幸せに…生きてね…。」
『……消えた?』
『…ありがとう。○○ちゃん。』

10/26/2023, 8:02:31 AM