「前の雰囲気に戻って欲しい。切実に。」
「楽したいだけでしょ」
「はっはっはっ」
楽をしたい。
正直一番上から下を見るこの感覚は好きだった。だからこそ強さは対等でなくても、仲は対等でいたいと思った。
だからゆるい空気を作った。
だからへらへら笑ってみた。
本気になりすぎず、勝負を"楽しむ"ために。
「元 王者」
そう言われて、ああもう下は見れないんだ、なんて思った。
一番最初に出た感想がこれだとは、自分はどれだけ勝つのが好きだったんだと思う。
勝負事で楽しむためには強さがいる、なんて言うが、たしかにやっぱりそう思う。
強くなった己が勝つのが楽しいのは分かる。
自分だってそうだ。
そうじゃなきゃ留年してまでここにいない。
「楽するのは悪いことじゃねぇだろ〜?」
「楽"しすぎ"なのよあんたは」
「まあ、逃げてるだけだからよ」
#2024.7.22.「今一番欲しいもの」
sgr王者の世界線でツバとねーちゃん。
pkmn。
7/21/2024, 10:11:46 PM