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灰色がかっていた空はやがてさらに暗くなり、いつの間にか雨粒が窓を強く打ちつけていた。図書館へ出掛けていた私は、どうやら勉強に集中しすぎて眠ってしまったようだ。

どうしようか。傘は持ってきていないし、そろそろ帰らないといけない時間だ。周りには人が居なく、司書さんがいるだけ。...仕方ない。とりあえず、雨脚が弱まるまで待っていよう。私は再び書きかけのノートを睨みつける。激しい雨音が、眠気で鈍くなった感覚を研ぎ澄ませてくれる。そんな感じがした。

8/27/2023, 11:18:50 AM