もち助

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~これより先は銀河ステーションです~
プラットホームに響き渡る透明な音。
静かなのに、心の中に伝わってくる優しい振動。
真っ白な服を着た人々が次々と列車に乗り込んでいく。
「ぼくも一緒にのせてください。」
車掌さんらしき人が近づいてきて、キップを確認する。
ぼくの手の中に、白く光るキップのような物が現れた。
「あっ。」
そう言った瞬間に白い光は天に昇っていき、眩しさ
の中で金色の毛をなびかせた虎が現れた。
車掌さんはいなくなってしまった。
どうやら、ぼくは列車には乗せてはもらえないようだ。
虎はやがて天を目指して駆け上がっていく。あまりにも速くて、直ぐに見えなくなってしまった。
それでも虎の通った道には、沢山の星が溢れかえっていた。


【星が溢れる】

3/15/2024, 11:17:03 AM