冬やすみ冬やすみを齧る。齧ったそれを小刀で削る。色を付けたく箸で刺す。ベートーヴェンの運命が流れ、驚いて障子の向こうの宇宙を観し時、冬やすみが弾けていた。冬休みに味覚を感じ、手のひらが緑にチクチクする。甘さを覚え幸福にあふれ、それを机の下へ秘す。ちぎっては喰みちぎっては喰み。あまりの柔さに涙を流す。
12/28/2024, 12:17:26 PM