ここは銀座。ファーストフードで働いてた。「ゴミ出し行って来ます。」誰も知らない様な薄暗い路地に飲食店が共同で出すゴミ置き場があった。人1人通れるか通れないかの隙間。その横に青い丸型のゴミ容器が1列に何個も並んでいる。「重っ。」台車に積んだ大量のゴミ。全部ゴミ容器の中へ入れた。額の汗を拭いた時、見上げた小さな長方形の空から日が差していた。僕はこのゴミ置き場から眺める長方形の空がなぜか好きだった。
7/2/2021, 12:56:34 PM