ののみ

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生まれながらにして股関節が悪かった
ジャンプする事は禁止されていた
走ることも避けさせられた

小学生時代はまぁ聞き分け良く
あまり逆らわずにおとなしくしていた
…とは言え鉄棒の大車輪、ミニバスケ
こっそりやってましたが

禁止されると反発したくなるのが常

第二次反抗期の只中
中1のマラソン大会
学校の外を走るという
私にとって初めての
マラソン大会

コースの半分も、いや、
四分の一も走っていないのに
もう息が上がってきて
肩から首は呼吸の度に苦しく
こんなのいつまで続くの?!と前方を見る
吸い込まれそうなどこまでも続く青空が
この試練が永遠に続くよと答えてくる

クソっ

反抗期只中の私は辞めるわけにはいかない
喉から鉄の味
股関節がヅッキンヅッキン
それでも歩かないぞ!

クソっ

皆に追い抜かれ
これ、実は歩いてる方が早かったりしない?
と言うほどの遅い走り

ゴールのグランドの芝の上に仰向けに転がり
やっぱり冷淡な青空が教えてくれる
ーーーまだまだ先は長いぞ
どこまでも続いているんだぞ
ほら、ひ弱なちっぽけな反抗期ーーー


とは言え
反抗期進行中


ーーーどこまでも続く青い空ーーー

10/23/2023, 12:40:18 PM