眩しくて
昔の記憶
夜の高速道路
親の小さな声が
前の座席から
ラジオみたいに流れてく
笑ってるのかも
泣いてるのかも
わからない
小さな声
窓の外には
知らない家の灯り
知らない誰かの生活が
ぽつぽつと流れていく
そのひとつひとつが
自分よりまぶしくて
目をそらした
追い越していくライト
遠ざかる星の列
それはまるで
少しずつ会えなくなる人
時間とともに
遠くなっていく関係
なのに 月だけが
何も言わず
私の隣を走ってくれてる
…ように見える
自分を見放さないでいてくれる
あの人のように
いつもどこかで照らしてる
…ように見えてるだけだとしたら
みんなが眩しく見える夜は
闇よりも
光のほうが怖い
どこかに行けたら変われるって
信じたくて走ってるのに
どこまで行っても
自分の影だけが
同じ速度でついてくる
眠れそうで
眠れない
心の中だけ
いつまでも渋滞してる
8/1/2025, 10:01:18 AM