春 恋をした
ハラハラと舞う桜の下
フワフワと 並木道を歩いた
楽しかった日は僅か
紫陽花よりはやく
その色を変えてく
先にあなたが気付き
私は 雨が止むのを願う
グズグズと 空は泣いてばかり
長い夏
フラフラと 灼熱を歩く
どこにもいない あなたを探す
ユラユラと 影は濃くなるばかり
ひぐらしの音 空気の色が変わる
闇が長くなっていく
あなたはどこにもいない
もはや 存在していないのと同じ
カナカナと 蝉は泣き続ける
ようやく熱を失う
忘れたくない
言葉を抱いたまま
今夜も眠る
多分明日も
あなたのカケラを探す
あなたへの言葉を綴りながら
8/26/2024, 12:37:13 PM