初めて出会ったのは、小学校の頃。
かくれんぼ。ああ、懐かしい。
1人だけ、置いてかれたっけ?
古びてすっかり色褪せた鳥居に、
夕方5時のチャイム。
泣き出しそうな、私の元へ君が来た。
——泣かないで。
まだ幼かった少し年上の神様。
人間でないことを知ったのは、
私の世界で常識への拒絶が始まったころ。
私を少し大人にしてしまうくらいの、月日が経った。
神様。背、伸びたね。それも、急に。
——そんなこと。
置いてく?神様も。
怖いんだけど。
——そんなことはないさ。
別れは人を、深くする。
良くも、悪くも。
そう言って、心の準備もさせてもらえない程、
貴方は急速な老いを迎えた。
そして、別れの時が訪れた。
——さようなら。
今日も、君に会いたくて。
私は、自らの閉ざされた日記を開く。
1/19/2024, 2:56:34 PM