柵が作品P

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第6話
【もしもタイムマシンがあったなら】

未来を知りたい――――。

「海斗ー」
私、美玖は海斗に聞いた。
でも 蓮に好きな人はいなかった。
あぁ、こんなの、聞かなければよかった。
タイムマシンがあったら過去に戻りたいよ…

海斗は蓮に顔を近づけ、私に笑顔を見せた。
その瞬間、私は察した。察してしまった。
海斗は蓮が好きなんだと。
「ふふっ」
案の定、当たっていた…!?
いやいやいや…私、腐ってませんし!
そーゆー恋、こっちからしたら求めてませんから!
周りは求めているだろーケド…汗

…でも、蓮、もしかしたら海斗が好きなのかな。
両想いなのかな。
こんな想像はしたくないぃ!

気づいたら私は、蓮に顔を近づけていた。
それも、海斗に対抗するように。

キーンコーンカーンコーンキー( ˙-˙ )ーン

チャイムがなった瞬間、私の頭に激痛が響いた。
蓮が急に起き上がったんだ。
この状況…なんて説明すれば…!
「ダァァァァッシュ!」
私は逃げた。
でも、意味はない。
だって、
蓮と同じクラスだし、帰りあたり聞かれるだろーし。
「さぁ、どーしましょ」

…いっそのこと、告白しようか。
うん、それがいい!
だって!告白しちゃえば!海斗にとられない!
それにさ、もし、ダメだったら、諦められるし、。

よしっ!
「そーと決まれば帰り、告ろうー!」

私にこの恋が、どーなるか分からない。
タイムマシンがあっても、きっと未来に行かない。
だって、楽しみだもんっ!

7/22/2022, 12:40:38 PM