星に願って
星に願いながら、ぼくらはあるいた。
「今夜ははたくさんのお星さまが宇宙からふってくるって森のみんながね、お話ししてたの。」
「一緒に行こう。」
くらいくらい森のなか。
星も顔も見えないけど、もう少し。もう少し。
ぼくらはつないだ手をはなさないように、転ばないように。
「きをつけて。ゆっくり。ゆっくり。」
「うん!」
ふたつのあしあとがつく。
お星さまがみえますように。
そのとき、ぱっと、みえている景色が変わった。
光が、星が、たくさんぼくらにふりそそぐ。やわらかい、きらきらした、線がみえる。
ずっとぼくらはなかよしでいられますように。
平和でおだやかな日々がつづきますように。
星の中で眠るの。今夜は、ここでおやすみ。
「「おやすみなさい。」」
2/11/2025, 10:36:06 AM