「___あいしてる!」
ふとした時に思い出すのは、お前とよく行った喫茶店の事や。
お前は紅茶の匂い苦手だからって、苦いからって、何時もミルクティーを飲む。
彼処の紅茶、美味いんにな。
あのフラワリーな匂いも独特のコクも、美味いんにな。
─────ふと、目の前のお前が紅く染まっていくのを見た時、そんなことを思い出した。
「___は?」
紅く、紅黒く染まって行く手は、冷たい。
俺は、1回でもこいつに好きだと、大好きだと、愛してると、伝えたことはあったんやろか。
10/27/2023, 11:37:14 AM