ひどく気が沈んでいる。嫌なこと辛いこと悲しいこと思い出したくもないことを忘れようとしても気がつけばまた、繰り返し考えてしまう。部屋の窓から外を見やれば空は暗く、灰色で覆われている。まだ昼間だというのに雨でも降りそうなぐらい分厚い雲。流す涙はとうに枯れてしまった。そんな自分の代わりとでも言うように空は大粒の雫を落とし始める。───『空が泣く』(2024.09.16.)
9/17/2024, 12:42:06 AM