Semennto

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鏡。そこには左右だけ反対の私とそっくりな人がいる。でも、私はその人が嫌いだった。その人が自分だと知ったのは、小学生三年生の頃だった。当たり前の事過ぎて、誰もそんな普通の事を私が知らないとは知らず、ほんとのことを教えてくれなかった。成長する度に、当たり前の事は普通知ってると思われてくらしい。私は「その人」が嫌い。理由は、明確にはわからない。ただこの私だけずれているような、遅れているような、変なモヤモヤが嫌で、それを理由でなんとなく嫌な感じの子、妙なオーラを放ってて気持ち悪い子。そうなるのが嫌で、結論をつけた。私は「その人」が嫌い。それは、私が私を嫌っているから。

        
                                      (かもしれない)

8/18/2024, 10:57:45 AM