目が覚めるまでに
夢の中で今日も最適化が行われる。
必要な情報、要らない情報、バラバラのそれらをパズルでも組み合わせるように整えていく。
すぐに最適化が止まる。
阻むものは大きな情報じゃない。たった一言「好きです」と言って走り去られた昨日の出来事。
どうする?と疑問符が浮かぶ。応えるのか、断るのか。
昨夜はそれで頭がいっぱいで、どうやって帰ったのかさえ覚えていない。無理矢理布団に潜り込んでなんとか寝入ることができたのが先程である。
小さな情報は言い逃げした相手との思い出を纏い、雪だるまのように膨れ上がった。
どうしたらいいのだろう?
膨大なそれは最適化できぬまま。
目が覚めるまでに答えは出るのだろうか。
8/3/2024, 10:58:12 AM