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愛生‐あいしょう


他愛もないことで笑ってみたり
愛のない言葉で傷つけ合ったり
その度に背を向けて淋しくなるけれど

分かってるよ、本当は素直になれなくて
「ごめんね」の一言が頭に浮かんでは
胸が苦しくなる夜、「バカだな」ホント…

とっくに気づいてるよ
こんなにも切ないくせに
ほら、背中合わせの「ごめんね」が
僕達を包み込むのさ

いつも君は君から笑って手を差し伸べる
救われてばかりの僕は知ってるよ、君は優しい
限られた時の中で
あと、どれくらい君に惹かれるのだろう
あと、どれくらい君を愛せるのだろう

そんなことを考える間
君はここまで来て変わらない笑顔で話す
簡単な会話で僕まで笑って
時には辛くても正直になれなくても
こんな世界感が二人の愛生

いつも君は僕より先に大人になって
救われてばかりの僕は知ってるよ、僕は子供
限られた時の中で
また、これからも君を困らせるのだろう
また、これからも君を傷つけるのだろう

そんなことを考える間
君はここまで来てまた大人になって
僕なんかを叱ってくれた
涙も見せずに笑って、涙も見せずに怒って
優しい君に惹かれる僕は幸せだ

例え世界が否定しても言うよ
こんな世界感が二人の愛生さ


8/9/2023, 10:14:47 AM