「あの日の温もり」
いつも下を向いていた
歩く時も
家にいる時も
面白いことなんて ひとつもない
ため息をついては
いまの自分を蔑(さげす)んで
どうしてイヤなことばかり
起こるんだろう…
一際(ひときわ) 深いため息が出た時
カーテンが開くように
窓からゆっくりと差し込む光り
部屋全体を明るく照らす太陽が
私に話しかけているようだ
「ひとりじゃないよ」
うん
そうだね、
下ばかり見ていては
なにも見えないね
窓越しに私を包んでくれた温もりは
あの日も
いまも
何も変わらず あたたかい
3/1/2025, 3:54:44 AM