都会の夜は光が多くて眩しい。
道路を駆ける車や、立ち並ぶ街灯、目立ちたがり屋の看板。
何も手を加えなければ真っ暗な筈なんだ、夜というものは。
自然に明るいものなんて月と星くらいだろう?
そんな暗さを僕らは無理やり明るくしているんだ。
そう、「無理矢理」ね。
どれだけ心が沈もうとも、そんなことお構いなしに顔を合わせに来るこの世界。
空元気だとしても、無理にでも明るくしていないとそのどす黒いものはいとも簡単に僕らを呑み込んでしまうんだ。
だから、明るくしていないと。
そう、「無理矢理」ね。
〝夜景〟
9/18/2023, 10:22:45 AM