子供の頃は友達がいたと自分は言えるのだろうか。
幼い頃から、友情というものに懐疑的で、対等というものとは無縁だったように思います。
自分にとっては幻想的な友達という言葉を、無邪気に笑いながら声に出せるあなたを見るたびに、人の美しさと自分の醜さを再認識させられ、ひどく落ち込みながらも、まだ世界に絶望せず、人に希望を見出せるのです。
思い返せば子供の頃から自分には友達がいません。
友達。
甘美な響きを持つ言葉に焦がれた時期もありました。
今では、その言葉に心も動かないのです。
友がいるあなた。
友がいない自分。
同じ人間のはずなのに、同じ生き物に思えず、貼り付けた嫌な笑顔の下では不安と焦燥が渦巻いています。
疑心暗鬼ゆえに人を信じることができない自分には友達ができることは、この先もきっとないでしょう。
10/25/2024, 11:05:03 AM