「別れたい」
いきなりそんなことを言われて誰が納得するだろうか。
理由を尋ねてもうんともすんとも言わない君はきっと何かあるんだろう。
私の傷を抉る何かが。
どうせ浮気か何かだろう、そう思っていた。
でも私の目からは雫が溢れ出す。
本当はこんな強気になんて言えない。ただ、ただ寂しいし悲しい。
そんな私に背を向けた彼は何故か誇らしげで、
何かから解かれたように生き生きしているのは確かか。
「別れたい」ただそれだけを口にし私の前から姿を消そうとしている。
お願い、さよならだけは言わないで。
12/3/2023, 1:39:16 PM