生きる意味ってなんだろう。なんで生きなきゃいけないの?もう生きたくない。
私はいつからそんなことを思うようになったんだろう?まあ考えても仕方のないことなんだけどね。
そんな時、私にとって大切な場所、、、夜景が綺麗に見える場所である一人の男の子と出会った。
「はあ、生きる意味ってなんだろう?」
「生きる意味、、、?生きる意味なんてなくてもいいんじゃない?」
「誰、、?生きる意味、、なくても良いの?」
「俺は春。生きる意味を探せば探すほど辛くなるんじゃないのか?
生きる意味がないから生きたくない。どうして生きる意味なんてものが必要なんだ?そんなことを考えている間にも、時間は過ぎていくんだ。人生をそんなことで削るのか?だって生きる意味がなくても人は生きていける。生きる意味があっても死んでいく人はいる。だったら生きる意味なんて関係ないんじゃないのか?俺はそういう考えだ。」
「だけど、、生きる意味があれば充実した日々が送れるでしょ?」
「じゃあ生きる意味がなければ充実した日々が送れないのか?少なくとも俺は生きる意味なんてない。それでもそれなりに充実した日々を送れている。勝手に決めつけんなよ。」
なんなのよこいつ。ムカつく。私のなにを知ってるの?
「あんたなんかに私の気持ちがわかるわけないじゃない!!」
「分かるわけないだろ。今日初めて会ったんだから。」
「だったら分かった振りしないでよ!!」
「してないだろ。俺の考えを伝えただけだ。」
「もう知らない。あんたなんてだいっきらい!!」
「なんでお前なんかにだいっきらいなんて言われなきゃいけないんだ。よく分からんな。」
「もう私と関わらないで。」
「なんだよお前。お前が一人で悩んでたから、俺の考えを言ってみただけなんだけど。なんでんなこと言われなきゃいけないわけ。お前こそ俺のことなんてなんにも分かってないだろ。それでよく大嫌いなんて言えるな。」
「うるさいなあ。というか独り言に勝手に余計な心配しないでくれる?」
「なんだお前。独り言言ってんじゃねえよ。頭の中だけに留めておけよ。心配されたくないなら。というか心配なんて誰もしてないからな。」
「なんであんたなんかにそこまで言われなきゃいけないの?!」
なんなのよ。こいつデリカシーって言う言葉を知らないの?
〜次の日〜
「はーい皆さん。今日は転校生が入ってきます。入れー。」
「おはようございますニコッ転校してきました。鳴川春と言います。よろしくねニコッ」
は?なんであいつがいるの?というかなんかニコニコしてるし誰?ってかんじ。
クラスの空気がザワザワし始める。
「え、カッコよくない?惚れるんだけど。」
「あいついい奴そうだな笑」
みんなわかってない。あいつチョー変な奴だからね?
「じゃあ鳴川は崎山の隣な。」
え、私の隣?やなんだけどあんなやつ。
「よろしくねニコッ崎山さん。えっと名前なんて言うの?ニコッ」
「愛奈。よろしく」
「よろしくねニコッ」
なにこいつキモすぎ。猫被ってんの?w
そして彼は何かをバッグの中から取り出した。
「なにそのフォルダー。」
「あ、これ?写真だよニコッあんまり中は見ないでほしいなニコッ」
「分かった。」
「じゃあお前ら〜一時間目は自己紹介だ。番号順で自己紹介していけー。なんでもいいぞー。」
そして次々とみんな自己紹介をしていく。そして私の番が来た。
「崎山愛奈です。好きな事は本を読むことです。よろしくお願いします!!」
そして彼の番が来た。だけどなぜか彼はいつまで経っても自己紹介をしない。耐えきれず声をかけた。
「ねえ次、春の番だよ。」
「そうだよー!春くん!ボーっとしないでよ笑」
「え、?!もう一回やるの?!」
「一応ね!」
「え~と鳴川春です!好きな事は写真を撮ることです!よろしくね!」
「へ〜!お前すごいな!どんな写真撮ってんの〜?」
「え〜秘密笑」
「なんでだよ笑」
そして全員終わった。
それにしてもこの人猫被りすぎでしょ笑別人じゃん笑
そして学校が終わり夜になると私はいつもの場所に行った。
そこには、春がいた。うわ最悪。なんであいついんのよ。
でもいつもと彼の様子が違う。泣いてる、、、?
「はあ、死にたいな。なんか疲れたよ。ばあちゃん。そっち行きたいな笑じいちゃんにも会いたいし笑」
「何やってんの?春!」
「愛菜じゃん。そっちこそ何やってんの?というかこの前はごめん。色々あって強く当たりすぎた。いくらなんでも言い過ぎたよな。八つ当たりしてごめん。」
「この前のことは私、少し救われたから。気持ちが楽になった。ありがとう。それより大丈夫?」
「え、なにが?別に大丈夫だけど。」
「さっき泣いてたじゃん。なにかあったの?」
「泣いてたの?そう見えただけじゃない?」
「でもさっき死にたいって言ったよね?」
「言ったけど本気じゃないから。」
「ほんとに?心配だよ。」
「心配しなくても大丈夫、、、、笑」
ピコンッ
「通知なってるよ?」
「誰からだろ?」
そう言って彼はスマホを見た。見た瞬間我に返ったように表情が曇った。
「大丈夫?どうしたの?」
「なんでもない。とりあえず俺帰るね。じゃばいばい。」
「待って!ばいばいじゃなくてまたねって言ってよ!もう会えないような気がするような言い方だからさ。」
「分かった。またね。」
「うん、また。」
そして彼は急いで帰っていった。
〜次の日〜
「春!おはよう。」
「おはよ!昨日はごめん。心配しないでいいから笑」
「そう?で、昨日はなんで急いで帰っていったの?」
「まあ用事的な感じ。」
「そっか。あ、それより一つお願いがあるんだけど、、、」
「なに?」
「春が撮った写真が見てみたいんだよね〜!」
「え~と無理かな〜。」
「なんでよ!見たい!」
「一枚だけでいいなら。」
「いいよ!」
そして見せてもらった写真はとても綺麗な夕焼けの写真だった。
「え、めっちゃ綺麗じゃん!もっと見たいな!」
「いいよ。勝手に見て。」
「ありがとう!」
そこには綺麗な写真がたくさんあった。主に空の写真や海の写真など綺麗な写真が多かった。
「すごいね〜。ねえ、私も一緒に撮るところ見たい!!」
「え~まあいいけど、朝も早いし夜遅いよ?危ないからやめたら?」
「いいの!見たいんだもん。」
「そ、なら毎週土日に朝四時くらいに起きれる?」
「え。早くない?無理なんだが。」
「起きれないなら見れないよ笑」
「う、頑張って起きます、、、、」
「無理しなくていいよ。体調崩されたりしたら困るし、予定とかもあるでしょ?」
「大丈夫。頑張って起きるからね!」
「なにか用事とかがあるなら前日までに言ってね。」
「うん!いや~楽しみだな〜!ねえ、他にも写真ないの?」
「あるけど持ってきてない。」
「どれくらい撮ってるの?」
「数えきれないほどあるよ。」
「だったら今度春の家行ってもいい?」
「だめ。散らかってるから」
「いいよ散らかってても。」
「それならいいけどほんとに汚いよ?」
「いいってば!」
「じゃあ今日でいいよ。それより、初めて愛奈と出会った日を覚えてる?そんなに前のことじゃないけど。」
「覚えてるに決まってるじゃん!びっくりしたんだからね私。」
「生きる意味、、、俺も分からない。だからさ、俺と一緒に生きる意味を作ろう?」
「春って意外といいことを言うよね。」
「そうかな?じゃあまた放課後で。」
「うん!またね春」
「またね。」
〜放課後〜
「春〜おまたせ!待った?」
「待ってない。じゃあ、行こう。」
「行こー!」
「自転車小屋って意外と遠いよね笑」
「たしかにね。」
「春っていつもそんな態度なの?」
「そうだけど。悪いの?」
「いやなんか素っ気ない感じする〜。」
「そんなつもりはないんだけど。」
「まあいいや!そこも良いところなのかもね!じゃあ行こ!」
「うん、というかちょっと遠いけどいい?」
「いいよ!」
「たしかに意外と遠かった笑」
「でしょ笑まあ入ってよ。汚れてるのは許して。」
「ねえ、ちょっと汚すぎない?埃めっちゃ溜まってるし、掃除してる?」
「してない。」
「あ、!これ春の家族?」
「あーそれね。そうだよ。というかこっち俺の部屋。」
「というかなんでこれ春だけいない写真もあるの?」
「俺が撮ったからだと思う。」
「お母さんたちは?仕事?」
「うんそう。というか早く来てよ。」
「ごめんごめん笑失礼しまーす!」
「うん。」
「え、めっちゃ写真あるじゃん。というかだいたい空の写真とかじゃん!」
「うん。で、4時に駅で集合してね。毎週土日ね。」
「なんでそんなに早いの?」
「写真撮りに行くから。」
「え、そんな遠くまで行くの?」
「今までは数回しか行ったことないけどね。これからは色んなとこ行って写真撮ろうと思ってる。」
「そーゆーことね!めっちゃいいねそれ!楽しみだな〜!」
「それなら良かった。」
「ねえ、この写真なに?」
「それは、、、見なかったことにしといて。」
「葬式の写真?だれの葬式?」
「言わないよ。誰かさんの。」
「あ、これ虹の写真だ!綺麗だなー!私あんまり虹見たことないんだよね〜笑」
「珍しいからね。」
「春とみたいな〜。」
「それどういう意味?」
「いや深い意味はないけど。」
「それならいいけど。」
それから愛奈は写真を見漁ってから帰っていった。
―だれよりも優しい人になりなさい―
―どんなに挫けそうでも諦めるな―
ありがとね。父さん。今とってもいい人と出会うことができたかもしれない。諦めなくて良かった。
〜次の日〜
「どこ行くの〜。」
「とりあえず富士山かな〜。」
「行ったことありそうでないよね〜!」
「俺はあるけどね。」
「一人で?」
「うん」
そして俺達はさっそく富士山に向かった。
そして写真を撮ってきた。
「明日は俺の家集合ね。」
「オッケー!」
〜次の日〜
「おはよう!!」
「朝から君は元気だね笑」
「でしょ〜!」
その時玄関のドアが開いた。
ガチャ
「、、、、!」
「え、、、、」
「春?どうしたの?」
「誰かいるの?」
「母さん、、友達。」
「」
力尽きた。また後で書きますさよ~なら~
4/27/2024, 1:49:02 PM