君に近付ける季節が来た寒がりな私の手が、行先に迷っているのを迎えに来るかのように、さりげなく、差し出してくれる。その手は人間らしい温もりを抱えて、一瞬の空気もじんわり君の色に暖めてくれる。君と雪を待つ。少し前まで雪国にいた君にとって、この世界は今、どんな風に映っているのだろう。君の温もりの隣でなら、寒くても綺麗な雪の景色を、見てみたいと思う。君と、同じ景色を見ることができたらいいのに…
12/15/2024, 12:22:47 PM