ある日夏
踏切の中に麦わら帽子を被った子がいた
その子に言った、
『そんなとこに居ちゃ危ないよ』
その子は言った、
『君がどうしてそんな心配するの?』
僕は言った、
『君はまだ子供だから
そんな事するには早いよ』
君は言った、
『この世界は子供にとって、
いいや、、
僕にとっては地獄その物だと。』
そう言い終わるとその子は
消えていった、、
容赦なく太陽がジリジリと照らす真夏の日
蒸し暑く夏の虫達が忙しなく鳴く中
僕の目の前にはただただ
あの子だった物があるだけだった、、
それは真夏の照りつけるような太陽も
鬱陶しいくらいの虫の鳴き声すらも
感じさせないくらい
僕を空っぽにし、
それと同時に僕の何かを何かを突き動かした、、
8/11/2022, 9:56:27 PM