月穂

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いま思うと、最悪だった昔の自分。
やりたくない係を、ずっとサボってしまった。
おんなじ係の男の子に、すべて任せて。

もともと苦手な分野で、希望したわけでもない係。
部活の練習も忙しいし、
などと言い訳して、逃げ続けた。

優しくて、人に好かれるタイプのその男の子は、
ずっと笑いながら許してくれた。

卒業文集にその子が書いてくれたメッセージを、
いつまでも忘れられない。

「あの係、つらかったぞーー」

目が覚めた。

文の様子から、私との思い出を冗談を含めて、
明るく書いてくれているのはわかった。
でも、きっと、本当に大変な思いもしてたのだ。

あれからずっと、
責任から逃げないように、
逃げたくなったら、そのメッセージを思い出すように、
生きている。



#忘れられない、いつまでも

5/9/2023, 11:10:47 AM