かなえ

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数学のテストが62点だった日、18時過ぎに家に着いて自転車を停めると満月が見えた。「これからは80点以上取れますように。毎日欠かさず努力するので、神様、お願いします。」と小さな声で言って月に向かって手を合わせた。私は、都合の良いときだけ神様を信じるということが嫌いだった。普段は神様など意識しないのに、神社で何かを祈るときだけ神様を信じる私たちに嫌気が差していた。信じると信じないの2択にしようと思った私は、神様を信じることに決めた。信じる、信じないという行為そのものが自分にとって都合の良いことだからこそ、良いことがあったときには神様に感謝し、悪いことがあったときには神様の定めなのだと思うことにした。都合の悪いときでも、しっかりと信じることにした。私は、信じることで自分を安心させようとしているだけなのかもしれない。私は神様のノートでありたい。
中2の10月

5/27/2023, 9:36:41 AM