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肌寒い窓際で
立ちのぼる湯気越しにみる空

雲の精霊が薄く吐き出す
紫の雲が少しずつ空へ広がり
白い湯気と溶け合うこの瞬間が
私は好き

朝とも夜とも言えない
狭間の時間は
時の流れもゆっくりで

肩にかけたショールを巻き付け
雲の溶けたココアをひと口
夜明け前の私だけの時間

まだ朝は始まらない



◇テーマ 「夜明け前」

9/13/2023, 4:50:22 PM