「知ってたんだ。」
あぁ、今日もだ。
嫌々下駄箱を見ると、早速うわばきがなくなっていた。
いや、なくなったんじゃない。
隠されたんだ。
ガラガラ…おはよー
…
無視。
「はな、おはよう。」
はな「おはよー」
はなは、私の唯一の友達だ。
「ねね、また今日もうわばき隠されてた、」
はな「マジー?ありえな。」
「ほんと、誰がやってんだろ」
私は、はな以外全員から嫌われている
なんで嫌われたのか
どうして虐めてくるのか
未だに分からない
はなと階段を下りていた時
私は落ちた
誰かにおされたのだ
でも、誰がやったのかは、分からなかった
きっと、おした瞬間に逃げたのだろう
はな「大丈夫?!」
「ん、うん、大丈夫。」
はな「怪我とかない?歩ける?」
「大丈夫だよ。ありがとう。」
こんなのいつものことだ。
教室に戻ると
ガラガラ…バッシャーン
水と共に、ばけつが降ってきた
痛くもなんともない
でも、周りの笑い声が、痛かった
雑巾で床を拭いた
周りの目は気にしなかった
見たくなかった
はなは、一緒に掃除をしてくれた
はな「大丈夫?風邪引いちゃうからこれでもはおって」
「ありがとう」
はな「私も手伝うよ!」
面倒ではないのだろうか。
休み時間。
トイレに行った
可哀想だったから
お前邪魔。
わざとぶつかってきた
まだましだけどね
あー。教室に戻り、椅子によっかかる私。
そしてみんなの前で、聞こえる声で言った。
「ねぇ、はな?」
「もう、終わりにしない?」
はな「え?」
私の事虐めてんの、あんたでしょ。
「あんたは、私の友達、クラスにいる子全員に命令して、アイツを虐めろ。って、従わせた。」
「でも、私はあなたが毎日一人で可哀想だったから、それを知らないフリしていた。」
「だけど、あんたのやったことで、悲しそうにする皆を見ると、胸が痛くなった。」
「バカみたいだと思わない?笑」
私ね、最初から全部
お題「バカみたい」
3/22/2023, 12:07:26 PM