昨年よりやけに暑かった夏
褐色の肌を身に纏い
9年前貴方を喪った淋しさに未だ浸っていた
起きた頃には貴方を喪っていた淋しさを
強い人と慕っていた母の泣き崩れた姿を
来年こそ 焼けた肌とはさよならをしよう
貴方に縋るあの頃のままの感情も
純粋では無くなってしまったこの肝臓も
全て袖の短い服と共に
貴方とはきっと冬を越せない
だって 思い出してしまうもの
冷えた病室とそこへはもう居ない貴方の亡骸を
- 衣替え -
10/22/2024, 12:49:47 PM