風邪____
【霊感】
彼の周りは怖くて嫌な暑さがあった。近づけば誰もが彼の周りにナニカが見え、触れれば火傷をする。だから今日も彼はバケモノと呼ばれる。
でも、ある日ある女性が今までにないぐらいの大量の霊を連れていた。
「ついてますよ、霊」
「あぁ、生まれつき冷たいんです。近づかない方がいいですよ笑」なんて苦しく彼女が笑う。全ては払いきれなかったが彼女の死人のような冷たさは彼の熱で消すことができた。
「うぅ、うっ、、」
まずいまた泣かれてしまった。周りにいるのは火の守護神なのに見た目は俺のように化け物。そんなこと鼻からわかっていたはずなのに、また誰かを助ける。感謝などされるわけないのに。
「すいません、怖かったですよね、消えます」
「あ、違うんです。貴方が本当に暖かくて、安心しただけなんです」
その言葉を言われた時、
俺は初めて感謝され自分の能力に感謝した。
女性側のお話も「クジラになりたいイルカ」という名前であるので見つけたら読んでみてください。
12/16/2023, 3:55:42 PM