米朝艶笑噺
お前ハクまでわしゃ九十九まで。
:D santa clause
垣がひくうて朝顔はどこへすがろと探してる
西も東も、みんなみて
さがしあぐねてかんがえる。
それでも
おひさま恋しゅうて今日も一寸また伸びる
伸びろ朝顔まっすぐに納屋のひさしがもう近い
:D santa clause
さしていた一輪に願いを込めて
すれ違うたび、色を見つめる
たった一輪の切り花にふと、恥ずかしさを感じた僕は
色の鮮やかさに励まされ手を握り返した。
一輪の色は鮮やかさを増し、「私を見て」と、咲きかえる
そんな、世界には美しい艶があり
優雅で、初々しさで溢れ
色を感じた僕の左目からは自然と雫が落ちていた。
love,
fromAtoZ.
地に咲く花を摘めない日は空を走る花電車を探し
心に響く音楽にもがきながら酒に一杯傾ける
ほろ酔いながら、ひとりきりのカウンターで詩でも
綴ってみたい夢を持ちながら、
どうせなら、と
葉巻を選んだが、せっせと吸えず
何度も火を灯す
とろけるスライスはパンにはさまれることのないまま
食される。
シーチキンも同じだ、缶から直接食べられる
変わらぬまま、変わっていく大人を目に
玉子に挟めばよかったのかとふと、過る。
変わっていく風景と、変われない想い。
あー、気づけば色々重たくなったもんだ。
loveless
7/10/2023, 4:11:14 AM