七紫

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三日月。
見上げてもなお、雨の音。
雨の音が街に広がり、雲が居座る。
三日月の日。
だったはずなのに、何も見えない。
雲に遮られ、雨にも遮られ、
窓を開けれず、星も見えない。月が見たい。
その一心で車を走らせる。
車に雨粒があたり、バラバラと車に響く。
聞いていた歌さえも聞こえず、一人きり。
寂しいもんだ、いつもの友達の月すら見えないなんて。
約束できなかったかな。

「見えない。帰ろう。」

パラパラと雨粒が車にあたる。
弱まってきた気がする。視界もいい。
雲が去りははじめ、雨の音がはけていく。
車から雨粒も落ち始め、地面にあたる音が弱まる。

「あれ、止んだ。」

三日月、雲からかすかに光を見つける。
それだけで、心があけてくる。
写真を一枚、脳に刻む。

「よし、明日も頑張るか。」


135テーマ【三日月】


うーん、上手くいかなかった。

1/9/2024, 10:51:52 AM