秋の枯葉はまだ初々しく紅味をさした頬のよう酒の匂いすら知らないような初恋を甘く拗らす若者のよう冬の枯葉は音すらも枯れて聞こえるに違いない踏んでもきっと痛いだけかわいそうだと思うから試しに踏んでみようと思わない勝手な話を決めつけて誰が枯葉を知るのだろう枯葉と私は違うのに勝手に涙を流すのだその堂々たる枯葉と樹木を愚弄するかのようにそうして彼らの懐に埋もり丸まって慰められたいと乞うている「枯葉」
2/19/2024, 12:29:08 PM