NoName

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ずっと、何故か、視線を感じる。
横に視線を向けた、それは…、人間の目だ。
隣で張り付くようにこちらを見るそれは、ギラギラした視線をまっすぐに向ける。

 ああ

目があった。

人の形をしたそれが、突然、口を開いた。


「おれの、プリン、くったな、」
僕は目を逸らした。
部屋にいたら、ただでは済まされないだろう。
ヘッドホンを外して、家の外で食べることにした。

「ひろしのプリン」を食べてしまったのは迂闊だった。

音もしなかったが、おそらく、食事中ずっと隣にいたのだろう……。

でも、こうなったのも、仕方がない。
「ひろしのプリン」と「ひろとのプリン」を見間違えたのだ。

ひろしには後で謝っておいた。

3/14/2026, 3:41:42 AM