清廉な風が散らした花弁をゆっくりと口に含んで紅く染まった唇は弧を描いた学生帽との対比思春期の不可思議口元を拭ってこちらをこちらの向こう側を睨めつけるあなたの仏頂面百年と五十年ほど前のことでしたひとしずくの奇跡を、もう一度。
10/2/2023, 2:53:53 PM