たとえ間違いだったとしても
3話
『はっ!』
『首を頂戴致す!』
『させるか!』
オッケー、カット!
私は〇〇
クリステン王国の王族の血筋があると知るまで
アイドルと女優をしている私だ。
日本の戦国時代に存在されたとされる
瀬戸内海のジャンヌダルクとも呼ばれる
鶴姫を演じている。
『よーい………🎬🎬🎬🎬』
『はっ!』
『はっ!』
大河ドラマ撮影ではないが、違う局での時代劇に
出演するので、本当に瀬戸内海で撮影された。
瀬戸内海の大三島を守るために三島水軍の女武城
スタッフたちの手作り武将の服
大三島の[紺色袖裾素懸威胴丸]を身につけて
アクションを進み続けた
海の奥にピカッと、何かが光ったのだ。
(…ん?あっ、テントの中に私の手鏡が光っているだけか…)
私には、いつも持ってくる手鏡がある
それは、祖母の遺品。アンティーク調のモノが好き
(杏おばあちゃん、演技がんばったよ…)
わたしは、崖に近いマントの中で涼んでいた。
スタッフ①
『この書き込み酷い』
〇〇『こんなコメント酷い…』
私のアイドルメンバーで誹謗中傷された人がいる
何もしていないのに、
彼女のことを
[5648]
調べてみたら、この5648の意味が[殺し屋]だった
次々と
『貴方は1週間後に骨が溶けます』
酷い言葉だ
人の言葉1つで人生が変わる時もある。
彼女は、何もしてない無罪に対して、号泣し、誹謗中傷によって命を絶とうとしたのだが、わたしが止めた。
『家族はもちろん、(彼女の)友達、ファンもいるんだよ』と、
撮影中にアイドルメンバーの誹謗中傷をスタッフから聞き、祖母の手鏡を持って、崖近くで彼女にLINEを送った矢先に、足元が滑り、崖から落ちた私
『ッ!』
スタッフが沢山、私が落下した崖を見て
手を伸ばすスタッフもいたほど
叫ぶのが遅かった
『ここは………どこ?』
ベルサイユ宮殿みたいな会場内にいた
(あっ、鶴姫の衣装のまま来ちゃった…)
??
『貴様、何者だ』
〇〇『誰なの?』
暗闇で人が見えないが、男性の声だ。
ピカッ
『お前、何者だ』
〇〇
『貴方こそ…』
??
『ゼル、誰と話してるの?』
〇〇
『えっ…また誰か現れた?』
騎士団っぽいコスプレをした銀色頭をした男性と
オレンジ色マントを羽織った陽気な男性がいた。
来るところ間違えた?
たとえ間違いだったとしても
4/23/2024, 9:54:57 AM