サマヨイ

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「残業」

黄昏時、僕は缶コーヒーを持って会社の屋上へ。
外は日が下がり、既に薄暗くなっていた。
柵に寄りかかり、プシュッと缶を開けごくりと一口。
ふぅ、とため息をつきながら今日もまた残業かぁ、と思いにふける。

『カラオケにでも寄っていかね?笑』
『プリ撮りに行こーよー!』
学生たちは気楽でいいな、学校サボっても何も言われない。
こっちは一日休むだけでも文句言われるのに、この差は何なんだろう。
学生には学生なりの苦労があるのは分かるが、社会人に比べたらそれ程でもないだろう。
学生に戻りたい、なんて思うことはあるが、一日ボケーッとくだらない授業を六時間も聞かされるだけなのにお金すら貰えない。
それと比べたら社会人はとりあえず出社してやるべき事をやればお金が貰える。
こう思えばまだ社会人の方がマシなのでは、なんて思ったり思わなかったり。

缶コーヒーを飲みきり、ゴミ箱へ。
伸びをし、欠伸をしながら、またデスクに。
さあて、今日は何時に帰れるかな。



テーマ:たそがれ
※創作

10/1/2024, 10:34:09 AM