にゃん子

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窓越しに見えるのは、

ここからでしか見ることのできない

平凡な住宅街。

子供たちの声

おばあちゃん、おじいちゃんの挨拶

デイサービスの車の音。

相変わらず、賑やかな景色。

ベッドの上で独り

何処か懐かしさを感じる。



そういえばこの家は、

祖母から受け継いだ家。

少しレトロな雰囲気を醸し出す家具。

普通の家とは違う。

いや、昔はこういう家具が普通だったのか。

おまけに家は、

外から覗くことも、中から外を眺めることもできない。

防犯にも良い仕様になっている。

この家を誰かに自慢したい。

という気持ちもありつつ、

独り占めしていたい。

という気持ちもある。

特にこの、

家全面にある磨りガラス。

昔ながらのこの感じ、

お洒落でとてもお気に入りだ。



あとは 祖母のために行った、

防音工事。

今になっては祖母もいないし、

防音対策が入念に施されている。

しっかりと壁も分厚い。

だからこの家は、

とても静かだ。



あー、

寂しい。

静かすぎる。

ベッドの上で、段々と眠くなる。

瞼の上に象でも乗っかっているのか。

瞼がゆっくりと閉じる。

目覚めてから、文の続きを書




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窓越しに見えたのは…?

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7/1/2024, 11:48:24 AM