『子供のままで』永遠を願った神様がいました。見目みすぼらしい社の奥隠れるように身を縮める独りぼっちの神様でした。小さなあの子を護りたくて夜な夜な罪を重ねては壊れてゆく音に怯えていました。ずっとずっと一緒だと冷たい体を抱き締めて融けて混ざり合う夢を見ました。見目みすぼらしい社の奥永遠を願った神様は大切なものと一つになった独りぼっちの神様でした。幼い願いは呪縛へと形を変え歪な幸福を小さな兄妹に与えたのでした。
5/13/2023, 6:29:52 AM