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狭い部屋

四角い真っ白な部屋らしき所に
ひとりぽつんと立っていた
天井は見上げれば目の前に
壁は大股一歩あるかないかのところに迫っている
音は…
耳鳴りのような高音が微かに聞こえる
気がおかしくなりそうだったので
しゃがんで膝を抱えた
どっと疲れが来てお尻もついた
ついでに目を閉じて頭もうなだれた…

ああ、ひとりになれた…
けれど思っていた現実と違う。
本当はだだっ広い野原でひとりで大の字になりたかった。
風に吹かれて、鳥や虫の鳴き声を聞きながら、背負ったすべてを解き放ちたかったんだ…。
だけど今、僕がいるのは……
右の目から雫が落ちた。
今僕がいるのは、閉じ込めた僕自身を戒めるための部屋だ、きっと。ドアも窓もないけれど、出口は僕しか知らない…そんな気がする。
まだ探す気にはならないけれど、この事実を、少しずつ受け入れたいとは思った。
途轍もなく悲しいけれど、そういうことなんだろうと思った。

6/5/2024, 2:23:39 AM