それはそれは、とてもよく出来た他人だった
質実剛健、眉目秀麗、秀でた四字熟語を当てはめようとすれば、全てに該当してしまう様な
そんな貴方が、いつも私に弱音を吐くのは
私を信頼しているからなのか
それとも格下相手のマウントなのか
後者だとすれば、演技が随分上手いのだなと感心してしまうくらいに
貴方は私に弱みを見せる
馬鹿だなぁ
私が漬け込まないとでも思ってるのだろうか
「…でも貴方、私よりなんでも出来るのになぁ」
本音の劣等、嗚呼、そう
その、救いを求めるような眼が見たいの
憐れな貴方、こんな私に魅入られて
ほんの少しの劣等感と、ぞくぞくしてしまう優越感
7/13/2022, 2:37:18 PM