寒さが身に染みて____
2023/01/12 小説日記
12:36
最近、人から好かれている気がする。
気づいたら私の机の周りに女子がが集まっていることが多い、と思う。もちろん、私からグループのところへ行くこともある。だけど、一昨年や去年に比べるとものすごい差だった。
好かれることは嫌でないけど、
少しだけ違和感があった。
人に優しくするのが疲れたあの日。
我慢していたものが溢れたあの日。
母と先生に気持ちを伝えたあの日。
友達や母に嘘を突き通したあの日。
朝方までひっそりと泣いたあの日。
初めて息ができなくなったあの日。
人といることが嫌になったあの日。
全部全部。今思えばとても小さい悩み。
その小さな悩みに苦しんでいた自分が気持ち悪い。
あの日の私は、周りが優しいから誰も責めることができなかった 。怒りをぶつけることができなかった。それが嫌で、自己嫌悪をして自分が自分だけの加害者と被害者になるしかなかった。
でも、それがわかった上で、些細なことが少しでもあれば友達を責める理由がみつかると思い、気づけば、私は友達の短所を探していた。
だけど、なかったんだ。
あったはあったのだけれど、どれも長所に変わってしまうものばかり。それに、友達は私に傷つくことなど一言も言わない。相手に例え悪い面があったとしても、私にとって悪影響は何一つない。
そんな恵まれている自分が、
気持ち悪いくて気持ち悪い。
あんなに人や友達、自分が嫌いだったあの日。だけど、今は友達にも優しくされ楽しい。でも、私が楽しいということは誰かが言いたいことを我慢しているのではないかと心配になる。
しかし、最近はそんな優しい心どこかへ行ってしまった。楽しくなったのはきっと私が優しい心を捨ててしまったから。自分を優先するようになったから。もし、また優しい心を取り戻しても周りに迷惑をかけてしまいそうで怖かった。
それに、この楽しい日々を失いたくない。わがままだけれどもう、一生ないかもしれない。だから、私は卒業まではこうやって生きる。そう決めた。
わがままな自分が気持ち悪い。
今日も明日も来年もその先も。
冬の寒さと同時にこの気持ちが身に染みてわかる。
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1/11/2023, 3:58:42 PM