盈盈一水

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血飛沫が飛ぶ。 誰の? 誰の血?
─────これは私の血だ。
そう、理解するまで数十秒かかった。
私、ここで死ぬのか。

脳に流れるのは君との日々。
結局、邪険に扱われて、終わりだったなぁ。
それでも、ほんとうに、だいすきなの。

ああ。これはなんて都合のいい夢。 君の顔が、大好きで仕方の無い、貴方の顔が!
死ぬ間際に見れるなんて!

夢だろうと何でも良かった。
私は最期に一言。
「─────あいしてる!」

そう言って、瞳を閉じた。

10/26/2023, 12:26:18 PM