ひだまりの連中はみな楽しい奴ばかりであった。
私の前に入って来たのが生地さんだ。40代の眼鏡をかけたおじさんである。
生地「岸谷君メールしようよ。」
そう言ってくれたのも生地さんであった。
正直私は人とメールをした事が余り無かった。だからこれでも心底嬉しかった。
生地さんと仲が良いのが春樹である。
春樹はかなりガッシリした体格で人の悪口ばかり言っている。
春樹「今度入って来た宮林ってババァ、気色悪いのぉ。」
正直最低だと思った。まがいなりにも職場の同僚である宮林さんになんて口の効き方であろうと思った。女の人に対して失礼では無いか。正直関わりたく無いと思った。お前こそブタとかゴリラみたいな顔をしているでは無いか。しかもいつもジャージと長靴。お前こそ気色悪いわ。…と心の中で言ってやった。
生地さんいわく
「…春樹、昔いじめられとったんやと。」
こんなでっかい図体で?いじめる側じゃないんか?
知的障害者はいじめられっ子が多いと聞く。森君もその知的障害者の一人である。
ある日喫煙所でタバコを吸っていると
森「…岸谷さんって普通に見えますねぇ〜。」
「…そうかな〜。こんなオタクっぽい格好をしているのに?」
私は知的障害と発達障害と精神障害の3つを掛け持つ合併症である。
顔が普通っぽく見えるのであろうか?
春樹も森君も二重まぶたである。しかし知的障害者独特の顔をしている。…ちょっと猿顔と言うか。これがいじめの対象になるのであろうか?
9/21/2024, 10:52:56 AM