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うまれた

遠い星に、それはうまれた

浅い夢を錯覚させるような淡い橙色が肉を隔て

夢の際に深い藍色が落ちる

境に満ちた薄明の色は瞼を内側から掻き乱し

夢がうまれた

その夢は貌の無い

混沌と、漠然とした欲の塊

認識の狭間に

生命は満ちた

2/25/2024, 9:44:03 AM