終点
揺れる中でウトウトと舟を漕いでいる。遠距離通学とはいえ、電車に乗ってさえしまえば後は寝てれば終点まで乗せてってくれるので楽なものである。
いつもはラノベなり漫画なりを読み耽るのだが、今日は部活が大変だったので疲れて夢の中である。
……あれ?止まった?
しばらく電車が止まってたので目を開ける。確かに自分が降りる駅、終点である。
立ちあがろうとした、その時。
ぷしゅー
そう音を立ててドアが閉まってしまった。何やらアナウンスしているが驚いていて聞こえない。
うそ?もしかして、このまま車庫行き?
困ったことになった。車庫に行ったら出られるのだろうか。それともこのまま朝まで放置だろうか。
そう考えている内に電車が動き出した。上り方面に。
車庫に行くなら下り方面なので、どうやら車庫ではないらしい。
少しして、次は○○とのアナウンス。1上った隣駅に行く模様。
よかった、折り返し運転か。
ほっと息をついたのだった。
8/11/2024, 6:39:16 AM