声が枯れるまで____
2022/10/21 小説日記
私は喋るのが苦手。友達からもよく「不思議」と言われる。別に悪口を言ってるんじゃない。わかっているけれど言われていい気分にはなれなかった。
頭の中では2つの自分がいる。夜の自分と昼の自分。夜では弱くて自分勝手で泣き虫。昼では馬鹿でなんにも考えてなさそうでお人好し。
最近、区別をつけるのが難しくなっていった。夜の自分と昼の自分がぐちゃぐちゃになっていてついおかしなことを言ってしまう。夜の秘密を誤魔化すために変な発言をしてしまう。
だから嘘をよくつくし不思議な子になる。自分が昔ついた嘘と今の嘘がぐるぐるしてどう答えればいいかわからない。わからなくて相手を傷つける。
小説ってすごく素敵だと思う。
文章ってすごく便利だと思う。
言葉ってすごく厄介だと思う。
文にすれば言いにくいことも言えるし、何より自分の気持ちがここに残る。誰かの記憶が消えてもこの言葉だけは消えない。
声が枯れるまで笑うことはよくある。それって幸せなことだと思う。でも、私の願いは自分の書いた文を声にして誰かに伝えることだ。そんなの願いでもなんでもないかもしれないけれど、私にとって実現するのは とても難しいんだ。
誰かと話してみたい。
ゆっくりと馬鹿やってる昼の自分じゃなくて、
ちょっと重くて昼の私じゃない自分で。
誰かと声が枯れるまで話したい。
10/21/2022, 1:43:26 PM