狼星

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テーマ:友情 #253

友達はよく笑う。
私はその笑顔が仮面だと知っている。
彼女が教室の隅に追いやられているのを。
彼女がいじめられているのも。
私は知っている。
でも彼女に手を差し伸ばすことができない。
彼女を救うことは
私を次のターゲットされることが目に見えているから。
怖い。
辛い。
そんなの絶えられない。
でも彼女は笑顔を絶やさない。
どんなときも。

私は見ているだけ?
それは友情といえるの?
私は一歩踏み出して叫んだ。
「そんなのおかしいって!」
次のターゲットは私。
でもね、何故か怖くない。
あなたは驚いたように目を見開いていた。
遅くなってごめん。
もう大丈夫。
私は手を差し伸ばした。

7/24/2023, 12:57:09 PM