No.3『20歳』
小さい頃は「早く大人になりたい」って思ってた。
だって大人になったら何でもできるしどこへにでも行ける。
自由なんだろうなぁ...
そう思いながら一歩ずつ大人の階段を登っていた。
でも登れば登るほど足取りは重くなる。
周りの目が気になって仕方がなかった。
成人式。
友達と話せるか正直不安だった。
みんな「障害者」のあたしとは話したくないんじゃないか、一緒にいたくないんじゃないか。
そう思うと自分から話しかけることが出来なかった。
話しかけてくれた子はいたし、一緒に座ろと言ってくれた子もいた。嬉しかった。
でも本当は嫌だったんじゃないか、気を使ってくれたんじゃないかっと疑ってしまう自分がいた。
その日の夜はいっぱい泣いた。
友達ともう少し話せば、声をかければと後悔してる気持ちと
疑ってばかりの自分が情けない気持ち。
とにかく辛くて、寂しくていっぱい泣いた。
小さい頃のあたしは考えもしなかっただろう。
今のあたしの事を。
いっぱい後悔することを。
大人になったからって何でもできるわけじゃない。
しんどいことの方が多いってことを。
こんなネガティブなことばかり書いてるあたしも
もうすぐで〝20歳〟だ。
この19年間、後悔してばっかりだった。
特に人間関係では。
これからもきっと後悔することはいっぱいある。
それならせめて自分の趣味...好きなことでは後悔したくない
少しずつでいいからやりたいことをやっていきたい。
ううん、やっていこう。
まだまだ続く長い人生を少しでも楽しむために。
2024.1.10.˹水˼
1/10/2024, 3:08:35 PM