ジロ

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『これは失恋の物語。
はじまりは、星が輝くレストランにて』


冬の寒い日、食事へ行こうと誘い
車をはしらせた。

その頃は、互いが何かを求めるように
いろんなお話をして心を寄せていき
あまりの楽しさに、その時間では足りず
日程の合う限り、時間を作った。


さまざまな事を知っていくうちに
少しずつのズレと、
嫌を嫌と言わずにいることの違和感から
求めることも減っていった。

ある時、知り合いのことがきっかけとなり言い合いになる。

何かを知られたくないからなのか、
その知り合いに嫌われたくないからなのか、
普段口にしないような言葉を言うと
それ以来、連絡は無くなった。

会っても顔も見ず、声もかけず…
ただ過ぎ去る日々。

同じ空間にいるのに、ただそこにいる人
となった。

こちらからは、もう声もかけられない。
ただ横を過ぎていくだけ。


互いに心を寄せていた頃は
お互いが優しかった。

だけど…

ちょっとしたきっかけで
これまでのことが全て無かったみたいな
空間になっだけ時

ただただ寂しくなるだけだった。
そして、こちらも
なんのアクションもしなくなった。

終わりを迎えた。





6/3/2022, 12:46:33 PM